全国果樹研究連合会(全果連)は、7月12〜13日、山形県上山市「日本の宿古窯」 において、山形県JA園芸振興協議会果樹部会との共催で第51回全国ぶどう研究大会を開催した。会場の日本の宿古窯には、全国のブドウ生産者や指導機関の関係者約500名が参加し、「未来へ向けて希望(ゆめ)あるブドウづくり〜消費者の笑顔が産地の誇り〜」を大会テーマとして事例発表が行われた。
大会では、津郷宜正全果連ブドウ部会長(岡山県果樹研究会会長)、菊地順悦第51回全国ブドウ研究大会実行委員長(山形県JA園芸振興協議会長)が主催者挨拶を行い、吉村美栄子山形県知事、今田正夫全農山形県本部運営委員会会長の歓迎挨拶の後、釘田博文東北農政局次長から来賓祝辞をいただいた。
全果連会長賞は、山形県山形市で営農に従事されている寒河江惠市氏が受賞した。寒河江惠市氏は、長年にわたり農業協同組合部会活動に協力され、平成16〜18年度には山形県JA園芸振興協議会長を歴任されるなど功績を残した。
その後、(独)農業・食品産業技術総合研究機構果樹研究所山田昌彦品種育成・病害虫研究領域長により、「今後のブドウ品種とシャインマスカット」と題して基調講演が行われた。
その後、「希望(ゆめ)あるブドウづくりに向けた我が産地の生産・販売戦略」をテーマに事例発表があり、岡山県果樹研究会大月健司氏、長野県中野市農業協同組合町田仁氏、山梨県フルーツ山梨農業協同組合反田公紀氏、全農山形県本部齋藤義紀氏より発表がなされた。
続いて、「今注目のシャインマスカットに思いを寄せて」をテーマにパネルディスカッションが行われ、果樹研究所山田昌彦氏をコーディネーターに、事例発表者である大月健司氏、町田仁氏、反田公紀氏に加え、石川眞一氏(山形農業協同組合広域果樹部会)、
株式会社サン・フルーツ長谷川隆吉取締役営業本部本部長、東京青果株式会社根本浩歩果実第2事業部課長補佐、助言者として、山形県農業総合研究センター園芸試験場果樹部 米野智弥氏開発専門研究員により、積極的な討議が行われた。
最後に「大会決議」を全会一致で採択し、閉会した。
研究大会決議(要旨)
1.生産工程管理を徹底し、消費者から信頼される安全・安心なぶどうづくりに取り組む。
2.農家経営の安定と収益向上を図るため、低コスト省力栽培や高品質・安定生産技術を確立し、「希望(ゆめ)あるぶどうづくり」に取り組む。
3.ぶどう生産量の減少に歯止めをかけ、産地間、品種毎のリレー出荷と販売強化により所得の向上に努める。
4.各産地が魅力ある生産経営を実践し、担い手の確保と育成に努める。
5.生産者・行政・流通関係者が一体となり、ぶどうの商品・機能性のPRを図るとともに、「毎日くだもの200g運動」の実践と「食育」に取組み、積極的な消費拡大に取り組む。